台風の去って、まだ少し涼しさの残る日が続いています。
8月7日から10日の4日間、連日雨の中行われた東山界隈での展示イベント「かなざわ燈涼会2014」無事閉幕いたしました。
悪天候にもかかわらず多くの方に作品を見ていただき、お話させていただきました。
お越しいただいた皆様、また関係者のみなさま、どうもありがとうございました。
今回会場となった「旧蛍屋(今年3月まで蛍屋さんという料亭でした)」は、東山の本通り広場、柳の木を前に建つ築200年を超える建物です。
建物の中に蔵があるというとても珍しい造りは、もともと2軒のお茶屋を1軒にくっつけた際に、建物の外にあった蔵が中に収まったそうです。
今回私はその蔵の中で展示させていただきました。
ギャラリー点さんプロデュースのもと、作曲家モリ川ヒロトーさんの幻想的な金澤の映像と、小曽川瑠那さんの花びらのようなガラス作品、また、最終日に行われる料理イベントと絡めての陶芸家中村卓夫さんのインスタレーション作品、私の作品、この建物、、それらほんとうに全てが共鳴しているような空間でした。
最終日の夜のイベントでは、当初台風でどうなることかと思っていたけど、みんなの気持ちが届いてか、台風もどこへやら、雨もあがってスーパームーンの光差し込むなか、窓越し柳が風に揺れるなか、会場2階にて日本舞踊の藤間信乃輔さんの舞が行われ、なんとも幻想的な締めくくりとなりました。
私自身、「金澤」をたっぷり感じた四日間でした。
会場風景をいくつか。
会場に足を踏み入れると、そこに水面に浮かぶ桜の映像。
右手に蔵と、奥に和室があります。左手にはお二階へあがる階段と、その手前板間に卓夫さんの作品。
花びらが蔵の中へ誘います。
今回の私の展示風景。
「plant collecting」を収集庫の中で見るような雰囲気となりました。
奥の和室では、
ヒロトーさんの、移り変わる映像と瑠那さんの花びらがリンクしていて、時間を忘れて見入ってしまいます。
繊細で美しい作品のむこうには井戸のある中庭。
お二階への板間には、
卓夫さんの、静かに迫力のあるインスタレーション作品。
(最終日のイベントでは、お二階にも2点作品を設えお客様をお迎えしました。)
この期間ご一緒できいろいろお話させていただけて本当に幸せな時間でした。
通路を川に見立てての映像。水面に映る月。最終日の夜は、本当にこんなお月様が見られました。
入り口、茶屋街の象徴的な柳と。